メモリ価格が崩落、1GBは2千円割れで2GBは5千円割れ(AKIBA PC Hotline)でも報じられていますが、ここのところメモリ価格が急激に安くなり、消費者・ユーザーにとっては嬉しいのですが、メーカーにとってはちょっと痛手なのではないかと。
その流れを受けてか、パソコン用等のメモリのメーカー、エルピーダメモリの決算見込みが発表されており、赤字転落。当期純損失が240億円(前期は約530億円の黒字)ということです。エルピーダからのニュースリリースはこちら。
2008年3月期の業績見込みのお知らせ
それを受けて、役員報酬の減俸が決定されました。
坂本幸雄社長ら役員の減俸を決めたと発表した。2008年3月期連結の最終損益が240億円の赤字に転落する責任を取る。
減俸幅は坂本社長が50%、常勤取締役2人は10%、執行役員8人が5%。月次で営業黒字化するまで続ける。
以前「06年の長者CEO、1位はアップルのジョブズ氏。でも基本給は年額1ドル??」という記事でもお伝えしましたがアップルのスティーヴ・ジョブズ氏は基本給1ドルだそうです。代わりにストックオプションなどを使って(業績が上がる→株価が上がる制度なので)それでひと財産築いたわけですが・・。
エルピーダメモリの場合、大株主グループに経営陣が見受けられないような感じがします。そんな条件の中、社長が半額カットという気合いの入れ方はなかなか勇気ある決断だったと思います。仕事への熱意と実績も回復したらそれなりに報酬の増額もアリなんじゃないかとも思うんですがね・・。
今のところ2007年度決算から続いて2008年も無配となる見通しかと思われるのですが、社長をはじめ役員がこれだけ奮起していますので、将来的に配当を出す見込みになるかどうかは分かりませんが、頑張っていただきたいところです。
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