以前書いた次の世代に来るかもしれない?新興Web2.0サイトの強豪たちという記事にもちょっとだけ書いた“Yelp”というサイトがどうやら人気のようです。
Yelpはアメリカの地域に特化した飲食店などのいわゆる「クチコミ」サイトなんですが、ユーザーレビューの数がアツい。
人気は人気なんですが、Yelpに掲載する「覚悟」が出来ていない場合(ホットペッパーに掲載するようなノリで載せてしまうと)、お店にとっては「両刃」になりそうな予感が。
ユーザーからのフィードバックを受け取る機能としてのYelp
Pierce氏は、サンフランシスコの騒々しいミッション地区で2年前からレストランMaverickを経営しており、YelpにはMaverickについて顧客が書き込んだ252件の批評が載っている。Pierce氏は、たいてい批評を全部読み、常連客からの賞賛や批判に基づいてレシピを変更したり、さらには給仕スタッフを解雇したりもする。
Yelpの掲載料は月100ドル〜2,000ドルと同記事には書かれていますので、それだけの金額を払ってお店の知名度アップはもちろんですが、お客さんからのフィードバックを貰っているということにもなっているんでしょうね。仮に悪いことを書かれていてもそれを真摯に受け止めて改善に繋げていったら、Yelpにお金を払うだけの価値はあるということにもなるかもしれません。
また、同記事で「Yelpを利用するのは新しいモノ好きな人が多い」という指摘もあったことから、何となくベンチャー気質というものを感じますね。約款(利用規約)に「批判的な批評もOK(でもあらぬ噂はNG)」ということが示されているのは、おそらくYelpに掲載するお店側も「そのことを覚悟で」載せていると思われます。
Yelpマーケティングの成功例
以上に述べたような感じで、
・好意的なコメントがメチャメチャ多く、なおかつお客さんの「善意」に基づいている場合
・Yelpに載せられた情報をもとに店舗や経営の改善を行ってその結果Yelpユーザーから賞賛を浴びた場合
などのケースではYelpを使ったマーケティングが「成功」となるわけで。正当な意見であるにも関わらず、それを無視したり下手に削除を求めたり訴えたりするとかえって悪評になる場合があるので、初めからYelpに掲載しない方がいいということにもなりかねませんね。
日本では「ぐるなび」「食べログ」
さてこの手のサービス、日本ではまだ本格的に浸透はしてないかな?と思います。ぐるなびや食べログなどがありますが、マイナーな地域で見るとまだレビュー件数が少なく、私自身もうまいお店などは地元民のリアルなクチコミ情報しか入ってきていませんね。
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ここも急激に伸びていますね。
Alike、見ました!
ぐるなびとホットペッパーとmixiのバックアップは強いですねー。
データベース量がかなり多めなので、今後参考にさせていただくかもしれません。。
情報提供、有難うございます!