SEO(検索エンジン最適化)、SEM(検索エンジンマーケティング)という言葉は結構聞きなれた言葉だとは思いますが、SMO(ソーシャルメディア最適化)というのは御存知でしょうか。
たとえばこの記事の下にあるような「ブックマークサービスに追加」ボタンを設置しておくのもSMOの例だと言われています。はてなブックマークなどのソーシャルブックマーク/ソーシャルニュースに追加しやすいように追加ボタンを付けておく、あるいはブロガーの方に取り上げられやすいようにネタになる/有用な記事を書く・・・などなどソーシャルメディアに取り上げられやすいようにいろんな工夫をするということで。
確かにはてなブックマークのホットエントリに入ったら何千というアクセス数になりますから、企業などのウェブ担当者にとってはSMOを施さない手はないと思います。が、このSMOを悪用した「嫌がらせ」にも注意しなければならないということを元記事で語っています。
その手口とは、
・Techcrunch、GigaOm、MattCuttsなど、大手のブログにスパムコメントを投稿する(余談だけど、Techcrunchにスパムを投稿すると、主宰のArrington氏は二度とその投稿者のサイトに言及しないそうだ)。
・フォーラムで程度の低い発言を行い、問題のブランドやウェブサイトがフォーラム荒しを雇ったように見せかける。(中略)
・reddit、Digg、Netscapeなどのサイトで登録を繰り返し、これらサイトの管理者に、攻撃対象のサイトに対する悪印象を与える。このやり口は、露骨な手法(同一IPでDiggのアカウントを50個取得するとかね)と組み合わせると最も効果的だ。
などのもの。1個目と2個目で共通することは、せっかく長年かけて築き上げてきた「ブランドイメージ」が一瞬にして崩壊することがあるということ。それを修復するのにどれぐらい時間がかかるか・・。それが「嫌がらせ」だというのが分かるまでイメージは修復されないでしょうし、分かったとしても何らかのマイナスイメージは染み付くでしょうし・・。
さて、それより気になるのは3つ目です。日本の事例に例えて言うならば、はてなブックマークで複数アカウントを取ってスパム・・というのもそうなんですが、ソーシャルニュースの“newsing”では、自分(自社)で運営しているサイトの記事を投稿する行為のことを「セルフピックアップ」と呼んでおり、許可無くセルフピックアップをすることで他のユーザーが不快な気分になる・・ということらしいです。このことは以下の記事に書かれています。
newsing記事のピックアップポリシー
で、上記に示したように「潰したいサイト」に対してサイト管理者を装いnewsingでセルフピックアップを繰り返すと・・・ああ怖い。
ソーシャルメディアは善意に基づいて運営されている(はずな)ので、そんなことを行わない、というのがほんと第一なんですが、ね・・。
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