マイクロソフトが60億ドルでインターネット広告のaQuantiveを買収するということがプレスリリースに示されています。大手ウェブサービスがネット広告会社の買収をどんどん進めていき、ちょっとした再編モードになっているような。
プレスリリースはこちら。
Microsoft to Acquire aQuantive, Inc.(Microsoft)
何かビジョンあってのことなのかなと思ってザッと見てみましたが、特に何もなさそう。ということはなんだ、やっぱりダブルクリックを31億ドルで買収したグーグルに焦りを感じているってことだけなんでしょうか?
と思って様々なネット上の文献を読み漁っていきました。そもそもaQuantiveという会社がどんな会社かも分からなかったので・・。
Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは、「広告業界は驚くべきスピードで成長しながら、ますますオンラインやIPプラットフォームへと移行している」と、オンライン広告の重要性を強調。aQuantiveの買収によりMicrosoftは、サードパーティーのパブリッシャーやアプリケーションに対してオンライン広告サービスを提供するとともに、MSNやWindows Live、Xbox LiveなどのMicrosoftサービス上での広告プラットフォームの強化を図る。
上記記事を見ても、(私の頭があまりよくないせいか)ピンとしたことが見えてきません。広告のプラットフォーム強化の目的があんまり見えてこないというか何と言うか・・・。
オンライン広告の企業を買収するのも重要ですが、Live.com や Msn.com のトラフィックを増やさなければ意味が無いようにも思います。
そのあたりはどのように考えているのでしょうか。
これには賛同。トラフィックとあと軸となるようなサービスが無いとなかなか・・・という面があると思います。
あと、以前書いた記事「MicrosoftがYahoo!を買収報道・・一体どういうことなのだろうか」でYahoo!とGoogleとMicrosoftオンラインサービス部門の売上高と営業利益を示しましたが、売上高ベースだけで考えても60億ドルという金額は10年ぐらいかからないと回収できない数字。ましてや赤字なので無理しないといけない状態。さらにaQuantiveから2600人MSのオンラインサービスに配属されて、モチロンその人たちを食べさせていかなきゃならない。そうなるとネガティヴな面しか見えてこないというのが現状ですが・・。
まだ新たな戦略などニュースリリースが無いので判断材料がないんですが、まあ待ってみましょう・・。
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