ブロガー勉強会に申し込む際、「ブログを書く上で苦労していることは何か?」というアンケートがあり、徳力さんがそれを6つのパターンに分けてくれました。
・習慣として続かない。ブログを書くのに疲れた
・ブログを書く時間がない
・ブログの読者が増えない
・ブログを書いてもフィードバックがなく、不安
・本音を書いて炎上しないのか?
・ブログの質を維持するのが難しい
前半の3つが勉強会の議題だったので、勉強会で得た知識をもとに自分の見解を書いていきたいと思います。後半の3つはほとんどが私の意見なのであんまり参考にならないかもしれませんが。
・習慣として続かない。ブログを書くのに疲れた
続かない原因のひとつとして、「記事を完璧なものに仕上げよう」として十分な裏づけ証拠をさまざまな文献から探したり、細かいところまで議論しなければならない場合があります。
確かに完璧にしたものは記事としては読み応えがあるんですが、(本業とかと別にブログをやっているブロガーが)マスコミ並みの記事構成を考えようとすると時間がいくらあっても足りず、大変。それが原因で疲れてブログが書けなくなったということは私もあります。
そこらへんは堅苦しくならずにメモ程度に留めてもある程度許される部分もあるのかもしれません。あるいは結論が出なかったときなど「読者の皆様はどう考えますか?」と質問形式で詰めるのもありだと思います。
・ブログを書く時間がない
上記の内容とちょっとかぶるかもしれませんが、記事を書くのに時間を取りすぎている場合があるというのが一点。
仕事中にうまくサボってネタ収集するのもアリかなと思います。ブログの画面を人に見られるのが気まずかったら「ネタを自分にメールしておく」というのもOKでしょう。
あるいは、携帯などを使ってモブログ、それかネタをメモ程度に自分にメールするということもOKなんじゃないかと。
・ブログの読者が増えない
これに関しては、Pingを打つ、参照先にトラックバックを送る、ソーシャルメディアを活用するなど小手先の技術がいろいろあるんですが、トラックバックに関して言えば、はてなブックマークなどのホットエントリーに出ている記事などに対して送るというのはかなり有効かと思います(但しそれなりに記事として出来上がってないとスパムトラックバックとして扱われる可能性があり)。
ソーシャルメディアに関しては、ニュース系のブログであればソーシャルニュースの“Choix”に「RSSエントリー」という機能があり、ChoixさんのOKが出れば自動的にRSSを拾って投稿されるようになります。そしてあとは普通のソーシャルニュースと一緒で、タイトルや記事が面白そうなものがあればクリック、ポイントが上がり…のような感じ。
まあ小手先の技術的にはそんなようなもんなんですが、私が一番大事だと感じているのはエントリの質と量だと思います。「あっ面白いな!」と思ったことがあればとにかく書く。
「量もいいけど、質は?」これに関しては後で。
・ブログを書いてもフィードバックがなく、不安
コメントやトラックバックの数が少ないときはアクセス数を増やすことでその不安は拭えると思います。
データの一例として、「過去1ヶ月で人のブログにコメントを残したのは全体の25%」という数字が。多いのか少ないのかと言えば、個人的には少ないんじゃないかと思います。
第19回:Blog に関する調査(gooリサーチ)
あるいは前述した「あなたはどう思いますか?」系で締めると反応があるのかもしれません(実験はしてないですが)。
・本音を書いて炎上しないのか?
これは勉強会が終わったあとに、参加者の方の一人とラーメン屋で語っていたことなんですが、極論「炎上をおそれると何も書けなくなってしまう」と思うので、万が一炎上したときのことを考えて、「冷静に真摯に対応する」ということが求められるんじゃないかと。
書いたエントリが炎上によって過ちだと気付かされたらそれを素直に認め、まずは訂正・謝罪をする。感情的になると「火消しのつもりが火に油を注ぐことになってしまった」というのは炎上したブログにありがちです。
対策としては、オピニオンを言うときに「想定される反対意見ってあるだろうか」ということをちょっとだけ心の片隅に置いておくといいんじゃないかと。
・ブログの質を維持するのが難しい
長々お付き合い頂いてすみません。これで最後ですのであともうちょっと。ここらへんはGIGAZINEさんの「GIGAZINEの仕事術」というエントリを参考にさせてもらいます。
「あなたの知っていることは誰かにとっては知らないことであり、あなたが知らないことは誰かが知っているわけです。また、自分が知っているから誰もが知っているわけではない。GIGAZINEは誰もが知っていることであっても、知らない人がきっといるという前提で更新されています。そのため、情報に精通している人から見れば既出の内容とか、なぜ今頃この話題なんだ?というようなものが多いはずです。ですが、世の中の大部分の人はいつも最先端の情報ばかり追っかけているわけではない。だからあまり専門化せず、話題を幅広く取っています」
それが集合知というものなのかはさておきとして、このスタンスで頭の中に持っているものを巡らせていけば、たとえば自分の業界では当然のことだとしてもそれ以外の業界からは新鮮なことに見えたりするというのは十分あると思われます。あるいは「チラシの裏書き」代わりに書いたことが絶賛されることだって有り得る、という話も聞いたことがありますし。
以上、後半3つはちょっと自分的に偏っているかもしれませんが、6つのソリューションのうち、一つでも参考になるものがあれば幸いです。
と、まあここまで長々と書いて申し訳ないんですが、前半3つについて詳細にコンパクトにまとまったものとして、Kazuhiro's Weblogさんの「ブログのアクセス数を増やすために試したい15の方法」や、PASSION HACKさんのブロガーの3つの選択を知ったAMNブロガー勉強会に、「Wii当選!」ネタで参加したというエントリがありますのでそちらの方が参考になるかも。昨日はありがとうございました。
[追記]
3番目の読者増についてなんですが、北の大地から送る物欲日記さんの「ブログのアクセスがどう増えたか振り返ってみて」というエントリーに、
あまりアクセス数にこだわりすぎないで気楽に書いてると、そのうちアクセスがついてくるんじゃないかと。力抜いてブログ書くことを楽しむのが一番なのかもしれません。
というのがありました。これには大賛成で、アクセス数は「面白い記事がたくさんあるブログ」におのずと付いてくると思います。「まずアクセス数ありき」で考えると、集中してアクセスを稼いだものの、以後書く記事に対して「アクセス数に見合っただけの価値」がなければ結局読者離れを起こしてしまうでしょうから。
このブログでも、以前アクセス解析とかの記事を書いていたのですが、最近は反応は気にするものの、あまり数字にこだわらないようになり、来月からは(あまり勧められないエントリが多いものの)「お勧めエントリ」として毎月ピックしていきたいなとも思っています。
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非公開の紙には「葛藤」と書かれていましたが
2007年05月(23)
2007年04月(135)
2007年03月(88)
2007年02月(28)
2007年01月(132)
2006年12月(8)
上記を見ると凄いエントリー数ですね(笑)
先日はありがとうございました。
ですよね(笑)
勉強会のときに話題になっていたのですが
「ブログ書くために手持ちの仕事をサッと終わらす」を実践してました(笑)
でも当時はソーシャルブックマークなどの拾いモンのネタばっかりだったので、もうちょっと考察系のネタを増やそうと頑張りたい今日この頃です・・。