クライアントがこう相談してきたとしましょう。
「わが社でのPRとして社長ブログを立ち上げるのはどうだろうか??」
この質問に、あなたならどう答えますか?
以下、ビジネスシーンで役立つ!だれもが「なるほど!」と納得する答え方(livedoor ニュース)の記事に書かれている3人のエキスパートの回答です。枠内は同記事より引用。
まずは川村晶子さんの回答。
現在はツールもいろいろ出ているので、構築は簡単になってきているのは確かです。ただし、ブログがあるから情報発信ができる、ということではない。「なぜブログを使うのか」を明確にすることが大切です。(中略)
人がなぜブログを見にくるかといえば、そこに「個性」と「読ませる何か」があるから。だから、「公」のものより、より私的なもののほうがブログという形式に適しています。
次、菊池豊さんの回答。
もともと、ブログを書くだけの“中身”があるのかどうか。明確なテーマ設定はできていますか? たとえ始めるのは簡単でも、多くの人に見てもらい、良い評価をもらうのは大変ですよ!(中略)
僕自身、かつて「社長ブログ」を書こうと思ったことがあるんです。しかし、みんなが「おおっ?」と思い、興味をもって読んでくれそうな“面白い話”というのは、“表に出せない話”であることも多い。それで、結局、断念したんです。
最後、ただただしさんの回答。
技術的には難しくありませんが、問題は運用。実際に、企業が開設・運営するブログがトラブルに見舞われる例が、最近頻発しています。そんな“危険性”を十分考慮すべきでしょう。(中略)
ブログとは、「一方通行のメディアでなく、筆者と読者が語り合いながら何かをつくり上げていくもの」というイメージでしょう。しかし、企業の広報手段と割り切るなら、表向きは親しみやすい場を装いながらも、ブログ経験者や、思慮深い人を担当者にして、発言を徹底的にコントロールしなければやっていけないんです。夢のない話になってしまいますが……。
企業ブログの場合、もちろんPRを踏まえなければならない
これらを踏まえればある程度見えてくる部分もあるかもしれませんが、まず社長がまったくのブログ初心者だった場合、コンテンツの作成に十分注意を払わなければいけないという問題があるでしょう。
川村さんの回答にあったように「社長ブログは他メディアよりも私的な部分を出しつつ」私的な部分ばっかりでは単なる日記になってしまってお遊びになりかねないので、ちゃんとところどころで自社商品・サービスのPRをしていかなければならないということ。
無限に書けることの怖さ
これは新聞や雑誌などに広告を打つ場合とまったく違うパターンと言えるでしょう。限られたスペースに人の心を打つような文言を「ああでもない、こうでもない」と絞って考えるのとは違い、ブログは無限に書けてしまいます。これが怖い。書いているうちにエキサイティングになって、菊池さんの話のように、リークしてしまうなんてケースもあるかもしれません。そして迂闊な発言はたださんの言う「炎上」に結びつきます。
ブログに詳しくない人が社長ブログを書くならば
なので社長ブログを本気でしようと考えるのなら、たださんの言うように第三者が編集するか(これはこれで担当者と社長に情報のギャップがあったら怖いので、そこらへんの情報交換は密にやるのは言うまでもなく)。
あるいは、しばらく練習用ブログをつくり、企業のホームページからリンクを貼らずに社長が書いて、ブログを良く知る第三者に「赤ペン先生」をして貰い、ゴーサインが出たところでトップからリンクを貼るという方法もありかもしれませんね。
完全に一方向でもなく、完全に双方向でもないメディアだからこそ難しい分、フィードバックを活用すればさらに成長していけると思います。まあ言うのは簡単ですが、実際やってみるのはとても難しいことです・・。
社長ブログに限らず、ブログPRで成功した例ってどこがあるかなあ、と考えに考えてたんですが、「生協の白石さん」なんてどうでしょう。やっぱネタですか。すんません。
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