というニュースや
MicrosoftがYahoo!買収交渉中?――米紙報道(ITMedia)
など、マイクロソフトがヤフーを買収か?!というニュースがいろいろ飛び交っており、私自身もびっくりしたんですが、なぜそういう話が出てきたんでしょうか?一体どうなってしまうのでしょうか?
頭の中が整理できないのでブログに書きながら整理していきたいと思います。
まず数字を見てみます。
Microsoft Reports Record Profits(Microsoft)
Google Announces First Quarter 2007 Results(Google)
Yahoo!、11%の減益(ITMedia)
から、売上高(営業収益)と営業利益のデータを比較してみます。
グーグル・ヤフーは全セグメントの、マイクロソフトは“Online Services Business”セグメントの数字を抜き出してあります。
売上高 営業利益
Google 36億6,000万ドル - 12億2,122万ドル
Yahoo! 16億7,200万ドル - 1億6,900万ドル
Microsoft 6億2,300万ドル - ▲2億ドル
マイクロソフトは前年同期比で赤字の幅が8倍ぐらい膨らんでいます。最初は赤字でもいつかはトントンになって利益を出す・・・どころか損失が雪だるま式に大きくなっているじゃないですか。焦っているんですかね。
しかしこのままの状態でマイクロソフトがヤフーを買収したら、Yahoo!がせっかく稼いだ利益をマイクロソフトの損失補てんに、なんてこともあるのか・・あわわわわ。
しかし今こうやって改めて数字を見てみると、もうインターネット業界の明暗が分かれているんですね。儲けているところはきっちり儲けている。
しかもグーグルは利益率がかなり高い。効率よく儲けていることが伺えます。Alexaのページビュー測定を見てみても、Yahoo!対MSN対Googleではグーグルが一番下なんです。実は。
「ページビューあたりの稼ぎ」から見てもグーグルは効率よく儲けているんじゃないかなとも思います。ページビューが多い分だけサーバーの負担にもなるでしょうから。
次。CNETに送られたトラックバックを見て行って、個人的に参考になったエントリーを紹介します。
もっとも、マイクロソフトとヤフーのネット広告シェアは合算しても27%、グーグルの65%に到底及びません。ランチェスター法則からすればほぼ決着がついている状態になってしまっています。仮にマイクロソフトとヤフーが合併したとしてもグーグルの壁を破るのは相当困難であるものと思います。
本気なのか!?マイクロソフトのヤフー買収の動き(IT・経済時事をひたすらお送りするブログ)より引用
ランチェスターの法則についてはWikipediaの説明がコンパクトなんじゃないかなと思いますが、グーグルはユーチューブ(動画配信)やダブルクリック(ターゲット広告)などコツコツと「強者戦略」を取っているのに対し、ヤフーとMSNはかぶり過ぎで「差別化戦略」が図れるかどうかということでしょうか。
内容的にはどっちかの株が上がるか下がるか程度で終わりそうだけれど、Microsoftが自前のmsnに見切りつけるっってのもどうかと思う。
「MSNに見切りをつける」という表現、個人的にピンときました。以前「マイクロソフトCFO「不満だ」-Googleに検索シェア奪われ」という記事に書いたとおり、不満たらしてましたからね。でも見切りつける手段として「売却」でなく「買収」とするのはなぜだろう。やっぱりWindowsのシナジーとかも考えるのか、マイクロソフトのプライドか。
まあ、ああだこうだ予想していても実際の動きがどうなるかは分かりませんので、今後の動向を注目するしかない、というありきたりな結論で筆を置かせてもらいます・・。
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