まずは、決算情報について見てみましょう。
財務ハイライト(NTTドコモ)
営業収益(売上高) 47,881億円(+ 0.5%)
営業利益 7,735億円(- 7.1%)
当期純利益 4,573億円(-25.1%)
カッコ内は前期比
あまり宜しくない結果だったんですが、株価は5月1日前場終了時点で212,000円(+7,000)。
この高さは何だろう、と思って自社株買いの動きが。
NTTドコモ(9437)が好決算と自社株買い発表で高い CSは格上げを発表(兜町ネット)
ちなみにEPS(1株当たり利益)10396.21円なので、PER(株価収益率)は20倍ぐらいか。
しかしガクンと営業利益が下がってしまいました。これに関してのコメントがこのニュース(以下、カッコ内は当該記事より引用)。
NTTドコモ社長がMNPの敗因分析――「イメージが……」(@IT)
中村氏がMNP敗退の要因に挙げたのは料金、3GネットワークについてのNTTドコモのイメージだ。「ソフトバンクは別にして、auとは料金は変わらない。しかし、『NTTドコモは高い』のイメージを払拭できなかった」。さらに3Gネットワークについても「(接続状態がよくなかった)FOMAを始めたときの印象をぬぐえなかった」と分析。「端末の料金が他社はほとんど0円なのも辛かった」とも述べた。
(中略)
NTTドコモは製品ラインアップの拡大や3Gネットワークの拡充で利用者の満足度を高め、「高い」「つながらない」のイメージ払拭を目指す。料金についても「このままではなく、いろいろ考えている」(中村氏)という。
と、料金の面で高いというイメージがあることを指摘。イメージだけではなく実際にもっと下げてほしいと思います。それと、ソフトバンクのホワイトプランのように「分かりやすい」プランがあればいいのになとも思います。どうも窓口でプランの説明に入ると聞くだけでかなり体力消耗するのは私だけでしょうか。
でも悪いニュースだけではありません。
「ドコモ2.0」と「Super3G」に期待
ドコモの2006年度決算は増収減益、「DoCoMo 2.0」を掲げる(ケータイwatch)
NTTドコモでは、「DoCoMo 2.0」を掲げ、これを、5月以降プロモーションなどに活用していく考えを示した。
と言うものの、あんまり実態が見えずWeb2.0と一緒でなんかバズワード的なスローガンに終わってしまいそうな気がしないでもないんですが、
2010年にサービス開始を予定しているSuper3Gに触れ、「Super3Gでは、100メガ級の速度を出せる。これにより、新たなサービスを創出できるようになる。そこに今後の成長を求めたい」とした。
これは期待。これって4Gって言われてるやつじゃなかったっけ。
2010年にやってくる? 4Gとは何か(ITMedia +Dモバイル)
100メガ出るなら月数万ぐらいまでなら払う価値あるんじゃないかな、とは個人的に思っています。携帯でインターネットに繋ぐってほんと未だに「ストレスの塊」なんですよね。イーモバが最近使いやすいという話をちらほら聞くんですけどね。って、ウィキペディア見たら、2008年に音声通話サービス開始予定と?!やばいんじゃないっすか、ドコモさん。
しかしKDDIと比較すると悲しいことに
ドコモ、番号継続制「au」に完敗 夏商戦で反撃へ(フジサンケイビジネスアイ)
この記事でドコモとKDDI(携帯事業)の業績を比較していたので、売上高営業利益率を計算してみたところ
ドコモ 16.15%
KDDI 14.40%
と、減益になったものの、ドコモの方が利益率が高い計算に。また、
中村社長は「国内の細々とした競争より、もっとアジアを含め国際的な視点を持たねばならない」と受け流したが、主戦場となる国内での敗北は、決して楽観視できるものではない。
に関して、携帯の純増数の面から見て市場が一杯一杯になってきているのかな?と思いきや、以下のサイトのグラフを見る限りそうでもなさそう。明確な根拠が無いんですが、なんか数字が物語ってませんか・・。
au、2006年度もダントツで純増トップ──TCA(ITMedia +Dモバイル)
「携帯キャリアごとの純増数の推移」。おそらく2000年度はKDDIの存在を意識しなくてもいいぐらい一人勝ちだった状況なのに、だいぶ追い込まれています。ウェブ2.0の「ユーザー視点に立ったモン勝ち」精神に乗っ取り、「ドコモ2.0」宣言した以上はユーザー満足が求められていくでしょう。
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