イオンは、丸紅の持つダイエー株式(発行済み株式の15%、462億円)を取得し資本提携、さらに業務提携の面でも合意した。
さらに、ダイエーが所有しているマルエツの株式も取得する。
この業務提携のメリットは「販売インフラやノウハウを共有すること」。
これでイオン・ダイエーグループで売上高規模が6兆円となり、セブンアンドアイの7兆円を追撃する形となっていく。
さらに「3/9株式指数と人気銘柄。業界再編関連株が上昇」でも述べたとおり、ダイエーは子会社のOMCカードの株式を売却(売却先は未定)。
さてここから私見ですが、小売業が厳しくなってきていますね。あんまり小売の業界は良く知らないのですが、黎明→成長→成熟→衰退のライフサイクルの面で言えばある意味「成熟」化してきているとも思います。もちろんダイエーの扱う品目は衣・食・住のうち「衣」「食」に当たりますから、業種自体「衰退」することは有り得ないでしょうが、成熟産業は「シェアの奪い合い」。既存店舗とシェアを奪い合うのも勿論ですが…新たな敵の存在として「ネット」があるんじゃないかと思います。
去年のインターネットにおけるB2C(企業-消費者間)取引マーケットの規模は4兆円と聞きます。もちろん1社単独で4兆円ということはなく、複数の企業の集合体がロングテールで4兆円マーケットを形成しているのでしょうが、これはイオングループの売上高に匹敵します。少数派も馬鹿にできないということが、これからどんどん加速していくんじゃあないでしょうか?
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