CGMについてのまとめ
この調査ではCGMを以下のように定義付けている。
・個人ホームページ
・掲示板(カカクコムなどのクチコミ掲示板/教えて!gooなどのQ&Aサイト/2ちゃんねる/Wikipedia)
・ブログ(livedoorブログなどのブログサービス)
・SNS(mixi、GREEなどのソーシャルネットワーキングサービス)
・その他(ユーチューブなど)
インターネットユーザーの8割がCGMユーザ、Wikipediaの利用率は約3割
上記のようなCGMは、全インターネットユーザー(4,380万人)のうち80.5%(3,529万人)が利用している。
さらにWikipediaは1,290万人でインターネットユーザ全体の約30%に上る。前年比2倍以上。
SNSも利用が2倍近くまで跳ね上がっている。ブログは20%弱の伸び。
[Wikipediaがスゴイ伸び。この原因としては「GoogleがWikiを拾いやすい」とか「Web2.0というコンセプトの普及」ということもあるんだろうか。]
ページビューの伸びはCGM全体で36%
全体の構成比の中で一番大きいのが個人ホームページ。1年前と比較して約10%の伸び。SNSは2倍以上に上がっている。ブログも約1.5倍。
[依然ホームページの構成比が多いというのは思ってもなかった。しかも年間ベースで増加しているというのもちょっと驚き。個人的にはホームページよりもブログの方が利用率が既に高くなったものだと思っていた。Web2.0という概念に洗脳され過ぎなんだろうか]
CGMを参照する商品は飲食店検索・旅行・パソコンの順
CGMを見て商品に関心を持ったり比較・検討・購入の手続きをしたりする場合、どの商品(ジャンル)でCGMを参照する度合いが高いかということについては、飲食店が一番、次いで旅行、パソコン、化粧品、自動車の順。
[これもカカクコムなどの影響でパソコンが圧倒的優位だと思ったら…そうでもなかった。確かに飲食店検索にCGMは向いているかもしれない。ホットペッパーなどの情報誌によってある程度飲食店情報が得られるが、それは店側の一方向的なコメントしか書いておらず、さらに限られたスペースで広告の文言を織り込むため、情報の量としても少なくなってしまうと言えるだろう。ユーザーが知りたいのは実際に行ったことのあるお客による、豊富な量のレビューだろうと思う]
有名ブロガーの意見はあんまりあてにならない?
CGMの信憑性に関するアンケートでは、
・自分の友人・知人が書いているブログは信頼できると思う人28.3%
・投稿件数の多いクチコミサイトは信頼できると思う人22.8%
・トラックバックが多いほど信頼できると思う人7.9%
・著名ブロガーの意見は信頼できると思う人7.1%
[CGMと言えども身内の情報に信憑性を重んじる人が意外と多いのにびっくりした。投稿件数の多いクチコミサイト…はまさに「集合知」と考えることができるだろう。多くの玉石混交の情報から「玉」と「石」を見分けられるのだろうかということはちょっと疑問に残るが…。著名ブロガーの信頼性は案外低かった。ユーザーがWeb2.0に求めるものは一人の「オピニオンリーダー」ではなく多数の「集合知」なのかもしれない。とすれば集合知を分かりやすく一目瞭然なほどにまとめるということもウェブサービスを提供する上で一つの課題となり得るのかもしれない]
[追記]
XL Blogさんの記事を読んでいて、“フログ(Flog:Fake Blog)”の存在も思い出しました。フログとはブロガー本人が書いている記事に見せかけて商品をべた褒めするも、実は広告主からキックバック(裏金)を貰っているというブログのこと。有名ブロガーが広告主からお金を貰って記事を書いているということがバレて炎上したケースも。こりゃ著名ブロガーの地位も薄れますわな。
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