広告費の内訳は
発表によると、マス4媒体(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)は合計で3兆5778億円。いずれも前年と比較してマイナスという結果だ。
一方SP広告(DMやチラシ、交通広告など)は前年比プラス1パーセント弱。衛星メディア(ケーブルテレビも含む)はプラス10%と堅調。インターネット広告は前年比プラス29.3%の3,630億円。
「インターネット広告」は2年で2倍に
インターネット広告に関しては2年前のデータと比較すると、2004年は1,814億円だったので、約2倍ということになるだろう。特にSEM(サーチエンジンマーケティング)市場は1年で5割以上の伸びだった。
これはマス4媒体、SP広告、衛星メディアの広告費の伸びと比較してもダントツだ。特にマスメディアは2004年〜2006年にかけてはすべてのメディアで広告費が低下し続けている。
しかし個人的にはネット広告がもうちょっと上がっても良かったのになとも思う。
ネット広告は2004年→2005年にかけては約1.5倍に跳ね上がっていたのが、2005年→2006年にかけてはプラス30%に留まった…ということは今後伸びが緩やかになってしまうのだろうか?いや、そんなことはない…と信じたいのだが…。
「検索窓」が付いているテレビCMが多いが…
お気づきの方も多いと思うが、最近テレビでよく見かける「検索窓にキーワードを入力して検索ボタンをポチッと押す」CM。テレビからインターネットでの検索を誘導するCMの形がある。テレビの視聴率はあくまでサンプル調査(視聴者の一部だけを対象にする調査)なので、スポンサーやCM制作サイドとしてはどれぐらいの反応があったか、実数で測ることが難しい。
そこで「検索誘導型」テレビCMを流せばインターネットを利用して実際に検索経由でアクセスされたウェブサイトのアクセス数(ページビュー)を計測できる。CMの内容や、CMで流された商品に興味を持った人がどれぐらいいたのか、実数で把握できることになる。検索誘導型テレビCMは、CMを出して費用対効果(いくらスポンサー料を出してどれだけのアクセスを獲得できたか)を測ることができる材料となるわけだ。
また、(聞いた話だが)ケーブルテレビは視聴数を時間帯別に実数で出しているので、これもスポンサーにとってどれぐらいの費用対効果(いくらスポンサー料を出して何人に見られたか)があったかを特定できるだろう。
伸びてきている「SEM」とは?
さて、1年で50%増と注目の「SEM」についても少し触れておこう。SEMとはサーチエンジンマーケティング(Search Engine Marketing)の略で、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンを経由してウェブサイトへのアクセス数を稼ぎ商品をプロモーション/販売するという感じのマーケティング方法で、その手法としては大きく分けてSEOとリスティング広告がある。たとえばグーグルに「パソコン」と入力してみると、以下のような検索結果が得られる。
2月22日時点で、「価格.com」が検索結果1位になっていることが分かる。当然、検索結果の中で自社サイトのページが上位にあればあるほど、ユーザーの目に止まりやすい。SEOとはこのことを踏まえて、検索結果に対して、どうやったら上位に入り込むことができるか?ということを研究したテクニックだ。
さらにリスティング広告とは、検索結果の右および上の部分にある、「スポンサードリンク」のこと。検索結果に対して、1クリックいくら、というクリック課金で広告費を払うという広告の方法だ。
「パソコン」と検索する人は大概パソコンに興味のある人かパソコンを買い換えたい、もしくは新しいパソコンが欲しい人だろうと考えられるため、マスマーケティング(テレビで不特定多数に向けて広告を打つ)よりも対象を絞ることができるだろうとも考えられる。SEMもまた費用対効果の高いマーケティング手法の一つだと言えるだろう。
SEMはスポンサーにとっては費用対効果が高いに越したことはないと思うので、導入コストも安いことだし、導入しない手はないと思うのだが…。長々と書きそうなので、ここらへんで一旦切ります。
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