今後ますますネット社会の人口が増加し、相乗効果でネット社会そのものの質が向上してゆく、という視点からすれば、親Google的放送内容であったと言える。Googleの株価
番組の流れはこのblogが簡潔で見やすい。特に番組を見られた方に閲覧を勧める。
以下に私見も交えた番組の流れと要点をまとめる。
番組の伝えた内容と分けるため、私見を灰色で付記する。
番組の冒頭ではGoogleに収入・生活・消費を依存する John Gales さんが紹介された。彼は自身のサイトを使いGoogleからおよそ90万円/月の広告収入を得ている。彼はCNET Japan blogでも一度取り上げられている。
「Google検索で15位以下は、Webサイトが無いも同じ」とプレゼンの一幕が紹介された。
KinderStart社では、ある日突然Googleの検索結果から消え、社員を解雇せざるを得なかった。当然Googleの検索結果に頼ったKinderStart社の運営体制にも問題がある。しかしこの事件が示すのは、Googleの検索結果には今や社会的責任があるということだ。私がGoogleなら「Googleには関係無いことだ、(KinderStartを潰す)意図はない」とするだろう。実際Googleはこの会社の起こした裁判に勝訴している。だが今後、社会的この判決・判断が支持され続けるだろうか。GoogleはNASDAQに上場している。検索精度が向上し、また検索結果を重宝するネットユーザーが増えるごとにGoogleの社会的責任は重くなる。Googleは裁判で徐々に不利になっていくだろう。
・検索結果で上位に来る=ユーザーは「一流企業」だと感じる。
・検索結果で上位に来る=ユーザーは「みんなが選んでいる」と感じる。
たとえば眼科のサイトでは執刀医の記事を載せる。サイトの記事を読んだ顧客は優秀な医者・病院だと思い、来院する。病院は検索結果上位にランクするようになってから売り上げが急上昇したという。地名とともに目的が検索される使われ方が増えた今、Googleはタウンページの代わりになってきている。
すなわちこれからGoogleに起こりうる問題は、タウンページに起こってきたあるいは起こりそうな問題。タウンページはGoogleの目指す形の原型の一つだろう。タウンページもまた調べたかった事(近所の店のアドレス)と(同業種の)広告が並列している。
Bruce Clay社などSEO(番組中の言葉では"検索エンジンマーケティング")を仕事とする会社では、日々自社の順位を確認している顧客企業の営業担当者から順位が下がる度にクレームを受ける。
− Googleの広告の宣伝効果は大きい −
American Meadows社は広告スペースを1PVあたり12円でGoogleから買った。以来Google経由の客が急増、およそ10件の閲覧に対し1件の注文があるという。先に紹介したblog.8-p.infoさんでも取り上げられているが、この会社はGoogle AdWords SuccessesとしてGoogleでも取り上げられている。
キーワードから関連する広告を表示する技術をターゲット広告と呼ぶ。情報取得が能動的であるため、原理上受動的スタンスである紙メディアを駆逐しうる能力がある。またネット注文の影響で宅配業(日本通運(株):東証1部:9062、ヤマトホールディングス(株):東証1部:9064)は今後売り上げを伸ばしてゆくだろう。可能性は低いが、各地方にGoogleの子会社ができ、地域ポータルをGoogleがやり始めたら無敵だろう。今でも既にGoogle Mapで目的を果たせている感はあるが・・・
Googleは米国内の一部の州で無線LAN設備を用いた現在位置マッチ型の広告も運用している模様。この技術を用いればCGM地域ポータル構築も可能か。
Googleは検索キーワードを販売している。ウチの製品はこんなキーワードで検索されるだろう、と思い当たる会社がキーワードを買う。中には100件以上買う会社もある。購入されたキーワードについては、
・impression(表示回数) ・click(クリックされた数) ・revenue(収益)
の観点から評価可能な仕組みになっている。
Googleはサイト検索サービスでは後発である。Googleが勝ち上がった理由の第一は検索結果のランキングの技術「ページランク」だ。これは被リンク数=ユーザーの求める情報量(質)という考えから生み出された技術だ。現在はこれを進化させた100を超えるルールによりランキングされている。
→進化の先にブログのランキングがあるはず。ブログの多次元的玉石混合っぷりは検索者の意図次第で有益であり無益である。これをGoogleが制さんとするのは間違いない。既にブログにはブログ用のランキングルールを作成し、日々改良しているはず。
自然な文章の中に検索に引っかかりやすいキーワード入れまくる。これは典型的なSEOだが、究極のSEOはGoogleのランキングルールを知ることで行える。ランクを稼ぐ為、キーワードだけの羅列をページに付記することはGoogleでは違反事項である。そこでキーワードの打ち損じの羅列を付記してランクを稼ぐ会社もある。googleを創るつもりでルールを探れないか。
またSEO対策会社では一つのページに入れるキーワード数を計算しながら入れている。経験則では15%以上でGoogleが評価しなくなるとのことだ。放送された映像ではキーワード比率が14.3%に調節されていた。
検索結果をGoogleが意図的に操作していた例が紹介されていた。「天安門」をイメージ検索でアメリカと中国では結果が違う。中国国内で検索すると、連なる戦車の写真など特定の情報が表示されないようにされていた件である。
− Googleから消される=存在を消される −
収益激減、社員は解雇、除外されるかどうかは、Googleの気分次第。先のKinderStart社の裁判でGoogle側は、
・Googleは順位を自由に変えられる
・GoogleにとってKinderStart社のページは価値がない
として反論した。KinderStart社の社長は「Googleは言論の自由を制限している」としている。この発言には違和感が残る。
「検索結果はどう決められるべきなのか」これが議論になっていくのか?
アメリカ・オハイオ州に今年から稼働予定の新しいコンピューターセンターを建設中。またGoogleは無線LAN事業に手を出しており、個人の嗜好や関心、場所を検索アクセスから割り出し、現在地をも反映した広告を送る。
Googleは人工知能になるか
Googleは個人情報を預けるに足る信頼を勝ち得るのか
Googleは軍と協力するのか、警察と協力するのか、効果はあるのかGoogleは買い物履歴も管理する。
Googleは個人のメール内容も見ている
過去の行動記録もGoogleは知っている
− 記憶すら委ねている人がいる −
ある日自分の名前を打ってみたら、自分が忘れていた自分の過去さえ出てきた。機能が良すぎる。自分の存在がなくなっても、インターネットには足跡が残り続ける。
Googleはauと提携している。9000万台以上普及している日本の携帯電話市場に焦点を絞る。なぜauか・・・GPS搭載だからだろう。場所(携帯の位置)が把握可能で、検索キーワードや検索者の好みとも関連付け可能である。
Googleは検索結果を場所と関連させてauから買っていくだろう。
− Googleのスタンス −
情報を集めてあげる。整理してあげる。だから情報をクレよ。そしたらより有益な情報を与えるよ。
→有益な情報とは?だれが儲かる情報か?要は広告だろう。だがその広告をクリックして欲しいモノを手に入れ、幸福を感じる人が現れる。幸福が検索から始まる。
Googleの夢が、Google社内の壁に描かれている。グーグル政府、グーグル通貨、(Googleが)株式市場を支配する・・・などなど。
キーワードから情報を得る企業Google。彼らにとって情報とは何か、利用者の私たちにとって情報とは、何か。良くも悪くもGoogle品質の情報が、私たちの世界を変えている最中であり、流血も音すらもなく革命が進んでいるのである。
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