[YouTubeの映像はボーダフォン買収の頃ぐらいのソフトバンクのCM]
なんと半額以下に
半額以下に、と言っても通話料ではない。
2006年が明けてすぐ株式分割したが、皮肉なことに始値が年内の最高値になってしまった。
調整後価格、始値5,190円。終値は2,315円でマイナス55%。
この株価はある意味「予想外の動き」だっただろう…。
ボーダフォン買収も、巨額赤字を抱えて
ソフトバンクの株価がこんなにも変動した材料を考えてみよう。
やはりこれだけ出来高や売買代金的に注目されていたのは、ボーダフォン買収で、固定電話業界と共に、携帯業界が「NTT×KDDI×ソフトバンク」の三つ巴状態になったから思われるが、ナンバーポータビリティ施行の際にシステムがダウンし、番号移行が出来なかった「予想外の」トラブルに加えて、「予想外割」サービスの広告も悪材料視された。
一定時間帯にソフトバンク同士の通話料金が無料という内容のCMだったが、「0円」と大きく打ち出し過ぎたため、すべての通話が0円だという誤解を招き得る、ということが問題視された。
さらに追い討ちを掛けるかのように、広告戦略が外れる。
先ほど述べた「9時までならソフトバンク同士の通話料が0円」というCMの続編が年末に出た際、「ソフトバンク以外のユーザーを排除しているのではないか」という疑問が取り上げられ、それを皮肉るような動画まで作られてしまったのだ。
[YouTube映像:問題となったCM]
[YouTube映像:問題となったCMを皮肉った映像が出回った]
他にも証券会社のレーティング・目標株価の上げ下げでずいぶん変動したときもあった。詳しいデータが取得できないのでうろ覚えだが、3,000円台になったり、いきなり800円ぐらいに下がったり。それとSBIの株式売却で資本提携が終わったことも。あと、ドリテク(4840)から固定電話事業を破格の安値で買ったこともあったっけな。
とにかく話題の絶えない銘柄だった…ということは確実に言えるだろう。
売買代金はほぼ毎日トップ
常に話題の銘柄だったためか、出来高は多いときは月ベースで8億株〜9億株あったが、11、12月にかけて減少し、12月は3億株…。
ボーダフォンからソフトバンクモバイルになったのが10月1日なので、そこから下りエスカレーターに乗るように下がっていったのだ。
良くも悪くも話題になった銘柄なので、このまま出来高が少なくなって世間から注目もされなくなる…ということがないよう、ここからの巻き返しに期待したい。もちろん、業績面でも。
[関連記事]
7203・トヨタ自動車の2006年株価を振り返る
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友達は大切に(SoftBank携帯CM)
http://knn.typepad.com/knn/2006/12/softbankcm.html