第1章と第2章で「残念な例」と「その改善策」が書かれていましたが、第3章もまた例と解決策がセットになっています。
そこから話は進んで著者の体験も交えて具体的にどうすればいいの?ということも記されており、現在の「ビジネスモデル」の規範となるようなことについても少しずつ展開が進んでいきます。
第3章「残念なタクシーに乗り込む残念な客」を読んで
都心部のタクシーは確かに当たりはずれの差が大きい・・・。私も個人的な実感で些細なことでもナビ便りにしてしまうケースが多く見られました。高性能のナビがあればまぁ何とかなるのでしょうが、ドライバーもワタワタしているケースがあり、なんとなく居心地はあまりよろしくないものですね。
著者は「高級車(クラウンやレクサス)の個人タクシー」に乗れば大概ハズレがないということを書いているのですが、なぜか?
個人タクシーのドライバーは企業タクシーのドライバーの経験をある程度積んでからなれるそうで、なおかつ個人でレクサス級の車を運転して採算が合うというのはそれなりの収益を上げている証拠で、ドライバーもじっくり腰を据えてやっているのではないかという考え。こういう個人タクシーはリピーターが多いそうです。
第4章「二流は『単純作業』と嘆き、一流は『実験の場』と喜ぶ」を読んで
どんな仕事でも「マニュアル化」「ルーティンワーク化」してしまえば単純作業が待っています。放っておいたら他国にアウトソーシングされそうな勢いでも。著者は「それでも、今の仕事を楽しむべき」と言っていますが、どうやったら楽しむことができるのでしょうか。
マニュアルを調べてみつつ「どのようにしてこのマニュアルができたのか」と考える、あるいは外注先に自社の話をヒアリングする、徹底的に調べ抜いて、自社の商品やサービスを分かりやすく伝えることができるか?あるいは社員間で時間の空いたときにそれらを言い当てるクイズゲームができるか、etc...
どんなところでもネタは転がっており、決して単純作業だけではないことがわかります。
第5章「もしも書店から会計レジが無くなったら…」を読んで
私も今日図書館へ行ってきたのですが、書店も同じで何が楽しいかと言えば「新しい本との出会い」。書店から会計レジが無くなった例としてはアマゾンがダントツ挙げられるのではないかと思いますが、実際買いたい本でないとなかなか買うのを躊躇してしまいます。配送時間のタイムラグのことを考えると衝動買いは本屋でしょうね。
締めに、一度「良いサービス(自動車ディーラーなど)」を体験してみて、その創意工夫を自分なりに取り入れて仕事に活かして行くのも良いのではないか、と書かれていました。
タグ:仕事術