書店で買ったのですが、「成功をめざす人に知っておいてほしいこと」「怒らない技術」の隣に置いてあったのを3冊ごとガサーっとレジに持っていったもので、これが読み終われば一区切りします。
ただ、読み終えた2冊と違ってこの本は結構「自己啓発」というよりは「ビジネス」寄りに書かれています。ビジネスベースなのでモチベーションやスキルに加えて「お金」「時間」「効率」「売上/利益」等も絡んできます。
第3章後半までは具体例の物量攻撃なので、読了するまでに挫折しかけました。が、一度読んでしまうと、第4章からが筆者の意図するところだったんだな、と思います。とりあえず今日は第1章〜第2章の書評です。
第1章「できる人がやっている『損してトク取れ』方式」を読んで
この話で印象に残ったのは「餃子の王将」の話。今でこそ「どこにでもあるぐらい有名」ですが、1990年代は店舗で調理しない「セントラルキッチン」という方式を取っていたのだとか。2000年代になって500億円近い借金を抱えてしまい、社長の大東隆行氏の「王将の強みとはなんだろう」と再確認してみたら、「店内調理」もあるんじゃないか、ということで再び店内で料理を作る方式に変えました。が、そこでは既にセントラルキッチンに慣れてしまっている調理スタッフが多く、出す料理にムラがあった・・。
そこで何をしたか?
毎月2回、一定のメニューを半額で提供したそうです。多分私の学生時代に差し掛かっている時代で、記憶がうろ覚えになっていますが、そんな時代もあったのでしょう・・。お客さんも安くて喜ぶ、店員も大量に作ってスキルが上がる、一挙両得なキャンペーンだったんですね。「よく考えて」ビジネス展開することで、一挙両得が期待できます。
第2章「残念なメールは金曜夜にやってくる」を読んで
タイトルのとおり、「金曜夜にやってくる」と月曜の朝から重いどんよりとした気持ちで仕事しなきゃいけない・・ということを考えると、メールでした方がいい話、電話でした方がいい話、直接会って口頭でした方がいい話に分けて考えるべきなのではないかということ。
いわゆる「残念なメール」・・・愚痴の書き散らしみたいなものは「メール」という手段を使って伝達するのに適していない。その愚痴が本格的に問題ならば会って話すのも手です。書き手も読み手も時間を無制限に割けてしまいますので、メールで書いて伝達するのは「良い話」と「事務連絡」に限っておいた方がいいのではないかということが書かれていたりします。
などなど、ちょっとした小手先のTipsが第3章の中間あたりまでギッシリ書かれていますが、著者の言いたかったことはこの先に全部書かれているような気がします。