第1章〜第3章を読んで、印象深かったのは何より「命と時間を大切にする」ということでしょうか。
何が起こってもイライラする必要なんて無いんですが、例えば・・いきなり自分に対してキレてきた人がいたら逆切れしてしまいかねません(私の場合)。そうすると交感神経が働いて脈拍は上がるわ呼吸は荒くなるわさまざまなカラダに悪いことが出る・・・と医学的にも証明されていることを知っておけば少しは怒る理由も少なくなるのではないかと思います。
他、怒らないことから派生する自分のコントロール方法で、かなりのメリットがあることも学びました。今回はパート2「怒り・イライラと無縁になる25の習慣」、第4章〜第6章を読んでみます。
第4章「イライラを感じなくなる習慣」を読んで
習慣1に「迷ったら、決断しない!」という項目があるのですが、決断する時間を多少遅らせてもいいのではないかということ。何か迷わなければいけない事態に直面したとき、「成功を〜」の第2章にも書かれている自分の目標(行動指針)とにらめっこしましょうよ、と。逆に迷った中で決断してしまって、それが後で行動指針にそぐわなかった場合、イライラの原因になっちゃいそうですよね。
習慣3に「常に最悪の事態を考えておく」とありますが、いわゆるリスクマネジメントについて書かれています。著者は一番最悪のシナリオまで考えておく方法を取っています。事業が失敗したらいくらの借金を背負って云々…という感じですが、これらの対策が全部「なんとかなるか」というレベルに達したとき、事業を始める、と。加えて株式投資のルールについても触れているのですが「○%下がったら損切り(売り)!」と自分でロスカットルールを決めておきつつ、時間と共に段々損切りラインを上げていく(20%→15%→10%→…)方法も紹介されています。私はリーマンショック以降株式投資からは離れていますが、これは長期投資の基本的なスタンスでもあります。
加えて習慣11に「秘密を持たない」という項目があります。併せて「ジョハリの窓」が紹介されています。「盲点の窓」と「秘密の窓」に自分を置いている/自分が置かれていたらイライラのもとになるかもしれないと。「秘密の窓」から「開放の窓」に持っていくのは自己開示を積極的にやっていけばいいとして、「盲点の窓」の人は・・・どうすればいいのでしょうか。本書で書かれていませんが、これはおそらくリーダーシップをを取る人が積極的、かつ本人の自尊心を損ねない形でに教える(コーチング)のが吉ではないでしょうか。
第5章「自分を気持ちよくする習慣」を読んで
冒頭で「感情コントロール」について述べられています。自分の感情が安定するシチュエーションを知っておくことでイライラを改善するというものです。
最後の習慣25「『疲れた』『時間がない』『忙しい』は禁句」。これはグサッときます。この3つ、自分に対する言い訳として都合良かったからです。が、これらは感情コントロールが出来ていないというときに発する言葉だということです。・・多用はしていませんが、これらの言葉をふと発したらちょっと自分を冷静に見てみる必要はあるかもしれません。
第6章「今すぐ怒り・イライラが消える11の特効薬」を読んで
特効薬6「第一感情を大切に」は読んでいて「はっ」と気付かされますが、遅い時間に帰ってきた娘に対して父が「何時だと思っているんだ!」と怒りをぶつけていますが、これ、怒りは第二感情(サブ的なもの)で、第一感情は「心配」なんでしょうね。
本当は心配していたのにそれが怒りになって出てしまったために、娘と父の親子関係も悪化してしまいます。父の方がストレートに第一感情に従って、心配していたことを伝えれば、娘の方も心配してくれたことを有り難く思う場合も有り得そうですね。
そして最後の特効薬11「それでも怒りが収まらないときは寝る」。疲れていたらイライラしやすいというのはよくあることなので、ならば疲れを取るために寝てしまおう、と。それでいいのではないかと思います。
第1章〜第6章を読んで
「ザ・シークレット」だったか、何だったかちょっとうろ覚えなのですが、海外の自己啓発書を読んでる最中に「アンガーマネージメント」(アンガー→怒り)という言葉があって、うまいこと言うなぁ…なんて思っていました。
怒ることをどうやってマネジメントするか、ということについて書かれている本を読んだのは本書が初めてで、実際「怒ること」そのものが(生理学的な意味で)体に悪いということも知れましたし、怒りがどこから来るのかを分析して、シャットアウトする習慣を身につけるための手引きがいくつも紹介されており、なおかつ先に読んだ「成功を目指す人に知っておいてほしいこと」と視点が一致しているので、自分に「何を習慣付けてどんな目標を達成させるか?」と再確認できました。
書店で隣合わせになっていたので両方とも買ってしまいましたが、店員さんの粋な計らいなのでしょうか、「セットで読んでね」ってメッセージだったのかもしれません