読書が中盤に差し掛かってきて、だいぶ著者の伝えたいことが自分なりに分かってきたように思えます。
自尊心を持つ。夢を細分化して目標に落としこむ。過去や未来にとらわれず、現在のことを考える。ポジティブ思考に持っていく。記憶よりも記録して、嫌な事から済ませて自分の能力を発揮できる習慣を作っていく、などなど。
読んでいながら苦々しく感じることが多いのですが、それはまだ自分に改善の余地があるということなのでしょうか。そうなんだろうなと思いつつ、今日は第5章〜第6章を読みました。
第5章「コミュニケーションの技術を習得する」を読んで
人が2人以上集まってそこで何かをやろうとしているとき、既に「組織」は成立してるんだよ・・と誰かが言っていましたが、この本でも監督と選手たちが集まるチームという「組織」の中でいかにコミュニケーションをしていくかの重要性が語られています。
チームである以上、討論・議論は結局喧嘩や揚げ足取りを招いてしまい、目標の達成などから大きくかけ離れてしまうという考えで、これらを良しとしていません。確かにチームの運営にとっては建設的なことには一切ならないかもしれませんね。「派閥争い」とかが敬遠されがちな理由もなんとなくわかります。
その上で、お互いがお互いの役に立つ、役割を果たすという意味合いでコミュニケーションを大いに活用していけばいいのではないかということかもしれませんね。曰く、
聞くことと話すことの適正な割合は4対1です。言い換えれば、自分が話す時間の4倍の時間を割いて相手の話を聞くということです。コーチたるもの、話すよりも聞くことに専念することで、選手やスカウトする学生たちの適材適所を探り、それを配置する・・だけではなく、相手の話を聞くこと自体が信頼関係に繋がるということです。まあ、大概の一方的な押し売り営業的手法は空回りしますもんね。
聞くことに関連して「察する」ことも重要だということも述べられています。「チームの勝利」というミッションに向かって、聞いて、聞いて、聞いて、察して、話す、ということでしょうか。
第6章「ロールモデルから学ぶ」を読んで
ロールモデルという多少難しい言葉が書かれていますが、要するに手本のことで、手本にするには必ずしも有名人でなくていいということが書かれています。
この章ではロールモデルについての紹介が書かれていたのですが、1〜4章のおさらいのようでした。列挙してみると
・ロールモデルにする人の全て(私生活なども)を見習う必要は無く
・どんな逆境を乗り越えたか、どれだけ努力したか
・具体的に言うと、何をどのように努力したかを取り込んで
・それをどう自分流にアレンジしていくのか
・ロールモデルを自分に取り込む上で「何をすべきでないか」から学び、そこから「何をすべきか」を導き出す
というものでした。ロールモデルから「習慣」を学び、「自尊心」を高めて「目標」に到達する・・という応用が効くのではないかと思います。
第6章まで読み終えて
人が他の人と接していく中で、考え方のズレが生じ、悩むのはよくあることです。当たり前ですが。
その中でちょっとしたコミュニケーション術を知っていれば不必要に悩んだり、頭のなかでつかえたりすることは少なくなるかもしれませんし、ちょっと気付くだけで自分の考え方そのものも変わっていくかもしれません。
もしそれが難しかったら自分が見習うべきロールモデルを見つけるのも一つの手でしょうね。嫌な人がいても、それと逆の行動を「ロールモデル」として捉えて反面教師とするのもアリかもしれません。行動分析が多少厄介かもしれませんが、やり甲斐はあると思います。そう考えると、自己啓発のバリエーションはかなり豊富なものになってくるような気がします。本を読み始めてから既に実践している項目もあり、個人的な感想としては「受容力が少し増えたかな?」と思います。
章別リンク
第1章「自尊心を高める」、第2章「高い目標を設定する」
第3章「常にポジティブでいる」、第4章「良い習慣を確立する」
第5章「コミュニケーションの技術を習得する」、第6章「ロールモデルから学ぶ」
第7章「プレッシャーの下で活躍する」、第8章「徹底的に粘り抜く」
第9章「逆境から学ぶ」、第10章「成功した後で生き残る」
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