昨日読み始めた「成功をめざす人に知っておいてほしいこと」の続きです。
第1章では自尊心の大事さを、第2章では夢と目標について、著者の考えていることと私の考えていることのピントを合わせてみました。今日は「第3章 常にポジティブでいる」から読んでみます。常にポジティブでいることはちょっと苦手分野なのですが・・。
第3章「常にポジティブでいる」を読んで
陰湿な人間関係、メディアの否定的報道、あらゆるダメ出しなど、この世からネガティブなことを払拭することは、それはそれは難しいことなんじゃないかと思います。
・・・が、ネガティブなことを嘆いていると、それはモロに結果に反映されるということが書かれています。
著者のバスケットボール監督時代は若い頃、接戦になるとハーフタイムで「負けたら猛練習させるからな!」とドヤして(脅しですね・・)選手の士気を上げようとしていましたが、このメッセージは選手たちにどう映ったかと言うと「あー、どうせ負けて猛練習させられるんだ、嫌だ嫌だ」と、ネガティブ方向に行ってしまったのでしょう、そんな雰囲気で負けることが多かったそうです。
逆に、ポジティブに「こういう局面に備えて練習してきたんだ、勝てる!」というメッセージを選手たちに送れば、本当に勝てるようになったという例もあります。コーチの言動一つで、組織全体の雰囲気がガラっと変わってしまうということ、再確認しておく価値はあるかもしれませんね。
で、組織作りについて、ネガティブな人が一人でもいたら、極力ポジティブに持っていくことも重要という著者の考えに、私も賛同。
加えて、章末で「過去」「現在」「未来」について述べられています。「過去」は執着してしまい、「未来」は不安材料になることを考えると「現在」に集中して生きることを勧めています。今ですね。なう。流行語トップ10入りも果たしました。
第4章「良い習慣を確立する」を読んで
この本で言っている「良い習慣」って何か?というのは至って簡単で「自分のためになる習慣」ということ。この章で取り上げられている「悪い習慣」は業務遂行のための集中力を絶やすような要員を作り上げてしまう、ということなのですが、一つだけ日本の企業に馴染まない可能性のあるものがありました。
職場における悪い習慣の具体例について検証しましょう。(中略)
3 時間どおりに出勤すること。意外に思うかもしれませんが、定時出勤は悪い習慣です・・・(略)
これ。一つだけ注意しないといけないのは、裁量労働制を採用している企業か、就業規則で「管理監督者」に関する規定が明文化されており、その下で管理職やリーダーが実践する項目としては良いと思いますが、それに該当しない人がやるとトラブルを巻き起こしてしまいかねません。
さて、話を前向きなものに戻して。本を読み進めていくと、自分の目標に向かってするべきことを「紙に書きとめる」(記憶に頼らない)という項目が出ていました。これは私もやったりやらなかったりするのですが、やはりやった方が「順序立て」がうまくできるということ。
毎日リストアップしたら、出来るだけ嫌な仕事からサッサと済ましてしまった方が気が楽になり、集中力もモチベーションも上がる、と書かれているのに納得しました。確かに、嫌でもどうせいつかはやらなきゃいけない仕事なのですから、先に済ませてしまって自分の得意分野、組織の中で自分が輝いて働けること(→高い自尊心を存分に発揮できる仕事ってことでしょうか)に時間を割くことができるでしょうね。
第4章までを読み終えて
1章、2章で述べられていた「自尊心」や「夢」「目標」から、章が進むにつれてだいぶ具体的になってきたように思います。もちろんこれらの行動指針は強制されるものではないのでしょうが、試してみる価値はありそうです。
加えて、著者の「監督業」というのはメディアからのバッシング、観客からのブーイング、選手からの不安・不満、すべて受け止めつつ、志の高い自分を持っていないと出来ない業種だなということがひしひしと伝わってきます。
章別リンク
第1章「自尊心を高める」、第2章「高い目標を設定する」
第3章「常にポジティブでいる」、第4章「良い習慣を確立する」
第5章「コミュニケーションの技術を習得する」、第6章「ロールモデルから学ぶ」
第7章「プレッシャーの下で活躍する」、第8章「徹底的に粘り抜く」
第9章「逆境から学ぶ」、第10章「成功した後で生き残る」
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