久しぶりの自己啓発本レビューです。
自分の中で「引き出し」が不足してきたときにパラパラとめくっては、レビューを書きながら頭の整理をしていきたいと思います。今月中に10冊ぐらい読了できればな、と思っています。
著者紹介
この本の著者・リック・ピティーノ(Rick Pitino)さんは大学バスケットボール監督〜NBAのヘッドコーチをやっていた方で、方法論こそシンプルですが「個人の能力を引き出し」「チーム(組織)を勝利に導く」ことに卓越しており、バスケのみならず、他のあらゆる分野でも応用が効きそうな理論と実践の指導本、と言えるでしょう。
「はじめに」を読んで
この本で定義している「成功」は、いわゆる一発屋的なものでなく、持続した形での成功なので、成功したときの効果(満足感・充足感・報酬・etc)も長期、いや、一生に渡る一方で、成功のために努力は惜しまずしなければいけないということが書かれています。スポーツの世界を例に挙げているので、よりシビアな印象を受けます。
第1章「自尊心を高める」を読んで
割と日本の社会では自尊心は軽視されがちのような気がします。例えば「組織のためなら自分を殺してでも・・」という感覚。ただ、自分を尊敬し、自分を信頼していないと、周囲からのリスクが振りかかったときに耐性がもろくなることを指摘しています。ポイントは「強みを活かし、それを伸ばし続ける」ことで組織の中で役割を果たすということ。
著者の場合特に、プロスポーツのコーチであるがゆえに、試合に負けたとき、メディアの酷評が選手に伝わり、選手の自尊心がズタボロになったとき、その選手を励まし、位置付けを再確認することで自尊心を回復させ、チームの士気を上げると言ったことが書かれています。
第2章「高い目標を設定する」を読んで
夢と目標について書かれています。夢は自分自身の思い描くビジョン・将来像だとしたら、目標はそれに向けての行動指針。夢を細切れに切っていき、それぞれの目標に落としこむということでしょうか。
併せて、夢を叶えるための努力を惜しまないということも書かれています(当たり前っちゃあそうですが)。ただ、個人的な解釈で言うと、目標(行動指針)を作ったら、どんな悪条件でも目標に沿って努力を続けるということは重要かもしれません。
さらに、目標が小さいと「自分はこれだけしかできないんだ」「これぐらいの人間なんだ・・」と、自尊心も薄れてきてしまうので、できるだけ「達成できるかどうかギリギリの目標設定をする」→「それをやり遂げる」→「自分はできるんだ」という自尊心の上向きスパイラルも忘れずに考えていきたいですね。
章別リンク
第1章「自尊心を高める」、第2章「高い目標を設定する」
第3章「常にポジティブでいる」、第4章「良い習慣を確立する」
第5章「コミュニケーションの技術を習得する」、第6章「ロールモデルから学ぶ」
第7章「プレッシャーの下で活躍する」、第8章「徹底的に粘り抜く」
第9章「逆境から学ぶ」、第10章「成功した後で生き残る」
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