パッと見で「グーグルの広告だ」と思ったのですが、そこにはブログマーケティング2.0世代を引っ張ってきたグーグルからのメッセージが詰まっていました。
ディスプレイ広告(バナー広告)、グーグルの主力商品として扱っている以上は、今までどのような経緯をたどって、今後どのような戦略でいるのか、振り返る価値がありそうです。
YouTube - Google - ディスプレイ広告のこれから - クリエイティビティ
インターネットが世に出始めた頃でしょうか。「マルチメディア」という言葉が連発される時期がありました。ウェブサイト上に文字と画像という複数のメディアが入り、コンテンツを形成させていくという時代でした。それが当時からの潮流だったかなと思います(約15年前、私が中学生のときなので記憶が定かではないですが)。
そして広告もまたマルチメディアに対応し、文字や画像、さまざまなクリエイティブが飛び交うようになってきます。ヤフーのトップページにFlashで作られた動画クリエイティブが出てきたのもだいぶ前の話だったような。
上記の動画に、グーグルの考える「マーケティング3.0」の考え方がチラッと出ていたような気がします。
広告は、よりソーシャルになり、ユーザーとより深く繋がっています。(中略)
動画を使ったリッチメディア広告は、Flashバナーの4倍購入意向を高めることがわかりました。認知度は5倍。さらにブランド好感度は15倍に。
きっとGoogleがYouTubeを買収してから、YouTubeを使った動画広告も伸びてきているんだろうと思いますが、YouTubeのいいところは動画を「シェア」できること。ブログマーケティング2.0世代の時代もう既に「広告を自分のブログに埋め込」んで評価するということが出来てしまうわけですが(この記事も然り)、3.0世代になるともう「ボタン一発でツイッターやミクシィ、フェイスブックetc.でシェアして、さらにそこから拡散していく」ことが期待できるんじゃないでしょうかね。
グーグルがどんどん「一発共有ボタン」の提携先を広めていっていることを考えると、広告配信側は、各種ソーシャルメディアに「簡単に共有できるように」する一方で、そう言ったソーシャルメディアを通したユーザーとのコミュニケーションを密にすることで、ある程度のゴール設定が出来てくるのではないのかな、と考えます。