一時期ネット用語で「アサヒる」という言葉が話題になりました。これは朝日新聞が「事実を捏造して執拗に責め立てる」報道があった時期に流行した言葉ですが、捏造はともかく、しっかりとした根拠を持って「責め立てる」というのは特に悪いことではございません。
新聞の地域記事ですが、「多選」というものについて朝日新聞・読売新聞・毎日新聞が連載を組んで、多選の是非について考える判断材料がたくさん出ました。現職知事は4期・16年、メディアなどに出続けるので自然と宣伝効果もある分、その逆、「多選」の弊害については引っ張ってもいいはずです。
朝日新聞石川版、この総括記事もやはり正論だと思うのですが如何でしょうか?!
asahi.com:解説=批判票直視を -マイタウン石川
あとはこれ。ちょっと宣伝になるのですが、このときもしっかり取材に来てくれて、伝えたかったことが確実に伝わっている記事で感動しました。
現行法では告示後の更新は禁止されており停止中だが、「候補の主張を伝えるのはもちろん、風通しの良い政治の実現にも有効なツール」。仲間から「ツイッターさん」の称号をもらった寺井さんは胸を張る。
取材されたときに「ネット選挙が解禁になればもう少し選挙そのものに興味・関心を持ってくれるでしょうね〜」「そうですね〜」など雑談を交えながら一生懸命聞いてくれたその報道姿勢に感謝します。
桑原さんとこの話をしていたときに、朝日・読売・毎日などの全国紙が多選について考えさせられる記事を書いたにも関わらず、なぜシェアの大きい地方紙があまり取り上げなかったか?ということも一つ問題です。
やっぱり多選そのものが全国的な視点で見ておかしいと思うから、ということに加えて、地方紙の場合、現職批判をした場合起こりうる「スポンサー離れ」が起こってしまうのではないか、それが怖くて書けないのではないか・・・という推論も出ました。
言論の自由とスポンサーの声、がんじがらめになっている、その感覚も分からないことはないですが、是非地方紙の記者さんも、勇気を奮って書いて欲しかった。真意が全て伝わりきらなかった・・ということも一つ問題提起させて頂きたかったです。