昨日(2009年5月17日)フジテレビの番組「エチカの鏡」で紹介されていたのですが・・。
インターネット上に展開し、ネット通話やメール等で塾生さんなどをサポートしていくという新しいスタイルの「道塾」という塾があります。そこの塾長さんのお話が番組で流れていました。
あらすじをザーっと書いていくと、缶詰めで勉強する姿に飽き飽きとしてで高校をやめてしまい、以後ネットゲーム中毒の生活。
現実と非現実の境界線が付かない状態になり「人生をリセットしたい」と受験を決意。以後、ゲーム攻略法を収集する感覚で早稲田大学の受験攻略法を検索。
受験まで半年、偏差値30台からのスタートでしたが、攻略法に基づいて戦略的に勉強、そしてなんと難関・早稲田大学政治経済学部に合格したという実績。
私も早稲田受験しましたが、受験当時「人生初の花粉症」にかかり、流れる涙と鼻水、1つしかないポケットティッシュ、こすった目、すする鼻(以下汚いので略)で試験問題以前のところで落とされました。
こんな私と比較するのもなんですが、塾長の戦略の中には「体調管理」もきっちり含まれており、そこらへんも抜かりないなと思います。
ただ、受験も一種ゲームかもしれないな、というところは同意です。決められた試験問題(しかもほとんどがマークシート方式)の中で国語・数学・社会・理科・外国語の点数を争う。そして総合点の高い人から合格していく、というところ。一定のルールの下で、スコアをどれだけ上げられるかというところ。
塾長がブログでこう語っています。
現在、教育にかかる費用は異常に高く、生まれた場所で受けられる教育の質も大きく変わってくる。そうした差を埋めるためには、拷問のような受験勉強を若者に課さざるをえない。そんな中で苦しみながら勉強し続けても、志望校には到底届かず、敗北感を持って大学に進む人があまりに多い。大学に進学しても、その間の無味乾燥な受験勉強に何の意味があったのだろうと虚しく振り返ることになる。サラッと語っていますが、これは現在の大学入試制度のメリットでもあり、デメリットでもあるのかな、と。
感受性の高い時期に敢えて自分のやりたいことをやらずに「勉強させられまくる」ことがどれだけ負担か・・と思えばデメリットにもなるし、「自分が実現したいこと」に対してビジョンを持っており、それを成し遂げるための手段だと割り切って効率的・戦略的に受験勉強すれば受からないものでもない(→実現の可能性が見えてきた)、と考えると一種のメリットにも思えます。
そう考えると、「道塾」のスタイルに一考の価値アリ、と思うわけです・・なんてことを自分の受験時代・浪人時代を振り返りながら考えていました。
関連記事
早稲田のUI(University Identity)戦略。伝統を守った方がいいと思う私は古い?
関西大学総合情報学部・ネットジャーナリズム論にお邪魔させて頂きました
ユーチューブでカリフォルニア大学バークレー校の授業が見れます
関大、大阪府大、京産大に無料でコピーができる「タダコピ」を設置
タグ:大学