2006年に起こったライブドア事件は未だ記憶に新しいところ。その一方で一連の事件などについてあまり語られていなかったことなどを、当時のライブドア社長、ホリエモンこと堀江貴文氏が「六本木で働いていた元社長のアメブロ」上で書かれているのですが、日本最大級のブログ「GIGAZINE」がさらにもっともっと深く掘り下げて、ホリエモンの人生観まで行くようなインタビューを書いています。ザザザザっと端から端まで読みました。
さて、日本では「裁判員制度」がスタートしていますが、記事冒頭ではこれについて言及しています。今のところ殺人罪などの重大事件にしか裁判員制度は導入されていないようなのですが・・
経済事件とかそういうのも実は重要なんですよ。けれども、そういう視点が入ってこないっていうのは、すごく残念なことですよね。国民はバカだからわかんない、っていうふうに思われているんだと思いますよ。バカにすんなー、って言うべきだと思いますね。ふざけんな、って。何で言わねーのかな、みたいな。
裁判員になってないので分からないですが、いろいろと調べてみる限り、やっぱり「人の命に関わること」だけを裁くのはおかしいかもしれません。裁判員にとっても精神的負担がものすごいと思います。逆に経済事件に裁判員制度を導入した場合、法律の見方などを素人目で見られるわけですから、何か新しいことを考える種になる、画期的なものになるのかもしれません。
その後、日本の取調べ制度はほぼ拷問に近いことを述べており、仮に冤罪だったとしても「逮捕・即・悪人」というレッテルを貼られてしまいかねません。そこらへんの法令整備も何とかならないものなのか。
あと、これは初めて知ったのですが、「判検交流」という制度があるらしい。
判事の「判」と検事の「検」なんですけれども、検察官がたまに裁判官になるんですよ。そんなことあんの?って思うでしょ、あるんですよ。普通に。
その後話が一転してテレビの話になります。ホリエモンが「時の人」だった頃、セミナーに行った覚えがあるのですが、「テレビは段々とネットにシフトしていくだろう」という話を当時聞いていまして、大方の予想どおり現実そうなっているわけなのですが・・。
で、実はタイムシェアってのが大事だってことが、もう何年も前からわかってきているんです。携帯電話とかゲームとかにタイムシェアを奪われてきてたわけじゃないですか、テレビっていうのは。インターネットとかにも奪われていますね。なぜタイムシェアを奪われたのかっていうと、「つまんないから奪われた」わけで。簡単に言うとね。
タイムシェア。つまり、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・そしてネットのそれぞれにどれだけ多くの時間を割けるかということでしょうか。ネットは今や他の他メディアを包括してしまう勢いを持っている、まさにマルチメディア(死語)ってことなのかな。YouTubeやニコニコ動画でビデオも見れちゃうわけだし、ニュースだってテレビの6時に合わせなくても好きなときに見れますし。
ま、ニコ動は動画だからあれだけど、別に動画に限る必要はなくて、痛いニュースを見る方がテレビのバラエティ番組のくだらないお笑い芸人の芸を見てるより全然面白いもん。
確かに痛いニュースは面白い。2ちゃんねるという掲示板に投稿された一つのニュースが火種になり、ネタとして膨れ上がっていき、面白いコンテンツが出来てくる。で、残念ながらバラエティ番組がだんだん劣化してきているのは否めない、と私も思いますね。ドリフぐらいのクオリティを持った番組は再来しないのか。
で、テレビと比較してネット広告の費用対効果を考えると、やっぱりネットに流れていくのが流れなのか。
番組制作予算でさえ、削減しているのに、また削減するでしょ?ただでさえつまらないものがよりつまらなくなるわけじゃないですか。もともとテレビ番組はコンテンツとしてネットに負けてるのに、制作費はかかり過ぎてて、みたいな感じで、どんどん負のスパイラルに入っていくと思うのですよ。で、そういう負のスパイラルに入ることまでぐらいは予測できてて、たぶんそのターニングポイントはネットの広告費がテレビの広告費を抜くときに、もう、破滅的になるだろう、と。
後編はホリエモン自身の自己啓発についても触れています。多分逮捕→長期間の拘留で抱えたストレスやその間に憶測で書かれたでっち上げから自分自身を開放するため、考えに考えてこう思ったのではないかと。
忘れるのは、自分の健康を維持するためにすごく大事なことです。嫌なことはすぐ忘れます。嫌なことをずっと嫌だと思ってるからこそ嫌なわけで。嫌なことを思わなければ、嫌な気持ちにならないから、気持ちいいじゃないですか。で、許すことってのは、ひどいことをされたことを忘れることなんです。許さないと、ずっと負のオーラを相手に対して送り続けるのですけど、それはブーメランのように自分にかえってくる。だから、どんなにひどいことをされても、許します。
他、2006年から経てきたライブドア事件やそれがネット業界に波及したこと、そしてこれからどこへ行くのか、頭の中で整理する機会となった記事でした。
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そう言えばライブドア事件の最中もサーバーは順調に動いていた