以前書いた「1円携帯」「0円携帯」が消える…ソフトバンクの孫社長反発するもという記事や、携帯電話会社が販売代理店に支払う報奨金(インセンティブ)の見直しなどで、携帯電話の売れ行き自体が頭打ちになる傾向の一方で、「今後の携帯ショップのあり方」について考えたときに、真っ先に思い浮かぶのが「アフターサービスを支援するのにインセンティブが付けばいいんじゃないか」と思っていたところで、KDDIが策を打ち出しました。
中でも目に留まったのは、これ。
KDDIは来夏をめどに、契約に伴う販売手数料支払い期間などについても見直す。KDDIは現在、店舗が契約を獲得した後、アフターサービスなどの名目で基本的に6年間手数料を支払い続けているが、その期間を延ばす方針だ。契約者が2台目の端末を購入した場合、手数料を倍増させるなどの施策も検討している。
これまで携帯屋さんは「新規だ!数だ!」で稼いでいたところが多いように思われますが、そうなると、つまるところ皆さんの地域にある携帯屋さんは不要になっちゃいます。
ソフトバンクだってネット上にお店を持っているので、それで新規や機種変更が出来てしまう。ある程度ネットの知識さえあれば携帯が注文できてしまうわけです・・。
が、IT機器をあまり知らない50代、60代、さらには70代以上の方が携帯屋さんにふらっと立ち寄って「メールの送り方教えてください…」など、お店に尋ねるお客さんもそれなりにいて、店員さんも耳が遠い方には熱心に大きな声で教えたりして、メールが送れたときの喜びを店員さんとお客さんで分かち合う・・そんなほんわかした空気が漂って、隣にいるこちらまで喜びが伝わってくる(心の中で拍手しています)…という場面は何度も遭遇したことがあるので、「地域にお店を構えている」ことの意味があるのではないかと思います。
今回のKDDIさんの策、やはりそこの点についても抜かりない。
店舗向け会員制度を年初に導入。店舗ごとに顧客情報を詳細に管理できる体制を整えることで、顧客のニーズにあった販促活動を店舗自らが行えるようにする。
地域にこれだけの携帯電話屋さんがあったら、逆に店員さん一人一人がお客さんの顔と名前を覚えていられると思いますので、携帯キャリアと販売代理店、さらにはお客さんまでWIN-WIN-WINの関係を構築するまでに至れれば素晴らしいな、と思います。
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コメント有難うございます!
・・・なるほどなるほど。
(不)定期的にお客さんに来てもらいつつ、「もし良かったら機種変いかがですか?」的にユーザーさんを。。みたいな感じでしょうかね。他の2キャリアやイーモバやウィルコムも同じようなことやってるのか気になります。。