日本と中国の関係についてはWikipediaの「日中関係史」、「日中戦争」や、他マスコミで取り上げられることも多く(個人的には日本が中国を略奪した歴史が印象に残っています)、どちらかと言うと中国の人々は日本に対して反日感情を持っているとは思うのですが、元記事では「日本へ修学旅行に出かけた」学校の校長が日本の良さを伝える…という、日本人にとってはなんとも有り難い記事がブログに書かれていたようです。
「細やかさ」と「エコ」を重視
校長は日本人と接触し「中国人にはない、細部に見られる特質」を感じたとした上で「自律的で社会に迷惑をかけない」ことを原則とする気配りの国民性に「敬服せざるを得ない」と称賛。女性トイレに消音と節水のために設置されている排水擬音装置も「細やかさ」の一例に挙げた。


「音姫」なんかがそれに当たると思うのですが、女性が用を足すときに「音が気づかれないように」水を流すというのは日本人特有の?「恥」の文化もあってのことなんだろうと思いますが、それじゃあまりに水が勿体無いということで、「音だけ流す」というコンセプトで作られたこの商品。「恥ずかしさに気を配りながら、エコにも貢献」という意味では画期的かもしれません。さりげなく使われているモノも、見ていない人から見て「ナイスアイデア」と思うのにも納得です。
モラルの問題、そしてCSR
「日本人が中国人より頭が良いとは思わない」とした上で、物質的に豊かになった中国では、有害物質メラミンを意図的に混入させた汚染粉ミルク事件が起きるなど依然モラルが低いと憂慮。
学力の面から見ると、おそらく中国の方が(相対的に)高学力であることは間違いないでしょう。人口も多いことですし、「天才」と言われる部類の人は相当数いるのではないかと思います。
が、メラミンなどに代表される「モラル」の観点。これは中国のみならず日本も同じことが言えるのではないでしょうか・・。雪印集団食中毒事件に端を発して、今では汚染米やら何やらの問題。利益を追求するあまり、意図的にやってしまったということもあるのでしょう。前々からそんな問題が指摘されていたにも関わらず。
両国間には日中戦争などの歴史的経緯があり、訪日には対日理解を通じて「恨みを取り去る」目的があったが、国民性の落差を認めざるを得ず、逆に「どうしようもない」という「(自分に対する)新たな恨み心」すら生まれたと複雑な心境を吐露した。
この際「恨み」という言葉を忘れて、お互いそういう知識を共有することで、日中間の溝を小さくするチャンスだと思うのですがね。日中間の事例を研究することにより、日本は中国に過去の経験を曝け出し、中国側の勉強材料にしてもらう。逆に中国は現実に起こっている問題について語ってもらい、日本は「同じ過ちを繰り返さない」ようにする。
2005年ぐらいに、大学の教授が「今からCSR(企業の社会的責任)って言葉が流行るよー」と言って、しばらくすると企業が「CSRレポート」なるものを続々と出しているのを見るのですが、まだピンからキリまでと言った感じが見受けられます。国内で言うならばまず「モラル」。海外に向けてCSR活動をやっていく際は「失敗事例」を堂々と曝け出すこと、これも一つの企業で出来る社会貢献なのではないか、と思ったりもします。
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